挨拶

第13回日本子ども虐待医学会学術集会にご参加いただき、誠にありがとうございます。

新型コロナ感染症収束の目途が立たない状況で開催が1年延期となり、私事ですが仙台市立病院を令和3年3月に定年退職いたしました。在職中に開催できず運営組織が不安な状況で踏み出しましたが、仙台市立病院にある事務局と協力して、思い出に残る中身の濃い学会にしていきたいと考えております。

テーマは「こどもたちの声を聴こう」としました。大会長をお引き受けした頃、性被害を受けた子どもたちと多く関わることがあり、子どもたちの声を聴き、気持ちを汲むことの難しさを実感したことがきっかけでした。もう一度「Child First」に立ち返ろうというのが本学会のテーマであります。

まだ内容は確定していませんが、「子どもの声を聴く専門家」の特別講演を企画する予定です。テーマに沿った性被害に関するシンポジウム、実臨床で役立つ教育講演をと考えております。副大会長に12回大会で教育講演をされた福島医科大学の横山浩之先生をお迎えすることができました。これから内容を充実させるよう一緒に検討していきたいと思っています。

運営形式ですが、是非仙台にご参集いただき、口角泡を飛ばして議論したいところですが、コロナ禍の先はまだ読めない状況です。12回大会の大成功を踏まえ、オンラインのメリットも生かしていきたいとも考えております。

7月の仙台は深緑の時期で、海の幸、山の幸も豊富にあります。会場も仙台駅近くで最高の立地です。多くの方々が仙台に来ていただき、学問的な部分だけでなく、多くの人脈を作って戻られることを期待しております。

第13回日本子ども虐待医学会学術集会 大会長
仙台市夜間休日こども急病診療所 所長
村田 祐二